精神科救急急性期医療入院料病棟
第1病棟【59床】
スピードと治療・看護密度の重要性を問われる精神科救急急性期医療入院料(旧精神科救急)。
認可取得の難易度※で、精神科救急を設置し、急性期の患者さまを24時間受け入れるための、ハード面の設備と医師をはじめとしたマンパワー、質の高い治療・看護技術を完備しています。
スピーディで実効性の高い短期入院治療を目指しています。
利用方法(夜間・休日受診について)
- 精神科救急外来受付の窓口にお申し出下さい。
その際、紹介状・保険証をお渡しください。 - 当院精神保健福祉士が相談者の確認と、ご相談内容をうかがわせていただき、休日・夜間の担当医が診察をさせていただきます。
- 警察・保健所などの介入による受診相談の場合は、担当医師のほか、保健所職員からの精神保健福祉法に基づく指示に従っていただくことがあります。
- 精神保健福祉法による入院が確定した場合は、入院形態ごとの手続きと説明をさせていただきます。
診察場面では、担当看護師も同席し、診察・検査の介助や誘導を致します。 - 身体的治療が必要、且つ、当院で行える範囲を超えていると判断されたケースにつきましては、他の病院をご紹介申し上げます。
- 入院には至らず、後日来院を勧められたときは、受診予定日をお知らせいたします。
施設概要
精神科救急急性期医療入院料病棟 | 1病棟(59床) |
---|---|
入院基本料 | 精神科救急急性期医療入院料(第1病棟) |
保護室
生活環境としての(照明・空調・防音・ドア)快適性や、プライバシーを重視する設計となっています。
保護室前のスペースにソファーを置き、シャワールームを設けるなど、「治療関係」を環境面からも構成しました。
- 行動の自由を3段階に分けて獲得できる構造。
- トイレの観察窓に液晶パネルを使用し、必要があるときに観察します。
- 抗破壊性や防火防水に優れている壁面・床材を使用しました。
- 水中毒患者にも対応できるよう、そして物を詰められても簡単に取り除くことができる構造のトイレにしました。
スタッフステーション
閉鎖棟と開放棟の間に位置し、患者さんをスタッフステーションに入れることを前提にした援助を展開します。
窓から射す明るい環境の中で職員もまた、活き活きと活動できるよう配慮されました。
病室
病室の半数が個室(1人当平均6.4平米を超える)であることが、精神科救急病棟の特徴のひとつです。
全部の病室に手洗いを設けカーテンを取り付けました。
閉鎖棟のダウンライト照明、木目調のベッドや体圧分散機能のついたマットレス、また、ひとり一人にキーボックス付き床頭台を準備するなどアメニティ重視に配慮しました。
※精神科救急急性期医療入院料病棟 施設基準
地域における精神科救急医療の基幹的な役割を果たす病棟であることから、いくつかの点でハードルが高くなっており、以下の基準を満たす必要があります。
- 常時精神科救急外来診療が可能で、精神疾患に係る時間外、休日又は深夜における診療(電話再診を除く)件数が年間200件以上であること。
- すべての入院形態の患者受け入れが可能であること。
- 患者構成は、年間の新規患者の6割以上が措置入院、緊急措置入院、医療保護入院、応急入院、鑑定入院又は医療観察法入院であること。
- 原則として、都道府県等の地域の措置入院、緊急措置入院および応急入院の年間新規入院患者数の4分の1以上を受け入れていること。
病院には常勤の精神保健指定医5名以上を、病棟には入院患者数16人に1人以上の医師を配置し、そのうち1人が常勤の精神保健指定医であることが必要です。
さらに、病棟には精神保健福祉士2名以上と、看護師を常時入院患者数2名に対し1人(10:1看護)配置することが必要です。
設備構造面では、病床数の半数以上が、隔離室を含む個室であることが必要で、入院時の検査及びCT撮影が他の保険医療機関との連携を含め速やかに実施できる体制が必要です。