救急相談窓口
依存症治療

依存症とは、アルコール、薬物、ギャンブルなど特定の何かに心を奪われ、問題が生じているにもかかわらず「分かってはいるけど、やめられない」状態になることです。
当院では、医師、看護師、公認心理士、薬剤師、作業療法士、精神保健福祉士、管理栄養士が関わり、アルコール依存症、ギャンブル等依存症、薬物依存症の治療を行っています。
依存症は回復することが可能な病気です。今、依存症の問題で少しでも悩んでいる方、ご家族、一人で悩みを抱え込まずにまずは当院にご相談ください。お電話をお待ちしております。

アルコール依存症

「アルコール依存症なんて、ただの酒飲みでしょ?」「お酒を調節して飲めないなんて意志が弱い人では」「私にはアルコールの問題はないよ、ちょっと飲み過ぎただけ」等々、いろいろな意見があると思います。

アルコール依存症とは「お酒の飲み方を自分ではコントロールができなくなる脳の病気」です。習慣的に飲酒を続けるうちに病気は進行していきます。肝炎など身体への影響があらわれたり、家族関係や周囲との人間関係にも支障をきたすようになります。

今、アルコールの問題で少しでも悩んでいる方やご家族がいらしたら当院にご相談下さい。アルコール依存症は専門医療機関へのつながりや、自助グループへの参加で回復することができる病気です。当院では、外来と入院での治療プログラムを行っております。


●外来でのアルコール治療プログラム

<若宮外来 アルコールプログラム W-GAP(ワカミヤーギャップ)>

依存症を対象とした治療プログラムであるSMARPP(スマープ)を元にしたプログラムです。
アルコール問題についての知識や、どのように対処していけばよいかを学んでいきます。

3ヵ月を1クールとして、全12回の集団プログラムとなります。
導入前に目的の設定や説明をかねたセッションを実施してから、開始となります。
途中からの参加も可能です。

参加をご希望の方は、医療福祉相談室 依存症担当までご連絡ください。

  • 日時:毎週 金曜日 13:30 ~ 14:30
  • 人数:5名程度
  • 費用:保険適用額となります(自立支援医療制度も適用になります)

<アルコール・リカバリー・ミーティング>

毎月最終金曜日は、リカバリーミーティングになります。
リカバリーとは、依存症からの回復、または、回復途上にある方をさす名称です。
体験をわかちあい、明日からの生活につなげるヒントをえる場として、学習セッション、語り合いセッションを行います。
上記のW-GAPを終了した方や、外来通院中の方などに参加して頂いています。
費用:保険適用額となります(自立支援医療制度も適用になります)


●入院でのアルコール治療プログラム

<教育プログラム>
*月曜日:7つのテーマに沿って、患者さんが自由に話ができます。また、月一回アルコール依存症についての講義があります。
*水曜日もしくは木曜日:内科疾患や栄養について、薬についての講義や医師からの講義もあります。
*金曜日:公認心理師によるフリートークと認知行動療法があります。フリートークとは、患者さんが自由に話ができる場です。認知行動療法とは、米国の精神科医アーロン・T・ベックによって考案された精神療法です。ステージ1~8まで実施され、3名程度のグループで最終ステージまで進みます。

<作業療法プログラム>
*月曜日から金曜日まで活動があります。
*火曜日と木曜日の午前中は、アルコール患者さん向けの独自のプログラムとして共同制作によるロールモザイク、グループミーティング、スポーツ等を行います。
*一ヶ月半に一回、調理実習や外出レクも行っています。
*アルコールグループでの活動では、交流を深めることで仲間との結束力を高めると共に、自己洞察をしていくことを目的としています。

<AAメッセージ>
*AAとは、アルコールアノニマスの略です。地域の自助グループで、AAと言います。AAメンバーが当院に来て、アルコール依存症からの回復について話をしてくれます。

<断酒会>
*地域の自助グループで断酒会があります。第4日曜日にアルコール担当看護師の付添いで断酒会に出かけます。(現在は中止しています。)

 

●アルコール家族会

アルコール問題を抱える患者様のご家族を対象とした家族会を行っています。
外来・入院問わず、医療につながっていない方のご家族も参加出来ます。お互いの体験を聴き、語り合うことでご家族同士が分かち合い、癒やされる場です。ぜひ、ご家族の皆様の参加をお待ちしています。
予約制になっておりますので、ご予約の際は若宮病院医療福祉相談室までご連絡をお願い致します。

  • 日時:毎月 第1土曜日、第3木曜日 の15:00~16:00
  • 場所:若宮病院
  • 費用:参加費は一切かかりません

ギャンブル等依存症

「ギャンブルのことが頭から離れない」「負けた分を取り戻すためにはギャンブルをするしかないと考える」「ギャンブルするために借金を作ってしまった」ということはありませんか?
ギャンブル等依存症は適切な支援につながれば回復可能です。当院では、外来での治療プログラムを行っております。
また「何度も嘘をつかれてどうしたらいいか分からない」等、悩んでいるご家族の方などからの相談もお受けしています。


●外来でのギャンブル治療プログラム

ギャンブルなどの楽しみ方を改めたいと願う方を対象に、回復支援プログラム「SAT-G(サットジー)」を実施しています。
本プログラムでは、ギャンブルにたよらない生き方を取り戻すことを目指します。

日時:医師の診察日に合わせて実施(1回/月程度)
場所:若宮病院
対象:以下の2点を満たす方
 ➀自身のギャンブル等の楽しみ方を改めたいと願う方
 ➁診察の結果、本プログラムを受けることが適当と認められた方
費用:診察代に含む


薬物依存症

覚せい剤などの違法薬物や咳止め薬・かぜ薬などの市販薬・睡眠薬などの処方薬の乱用を「やめたいのにやめられない」という方、身近な人に「やめてもらいたいのにやめてもらえない」と悩まれている方はいませんか?

薬物依存症は本人の気持ちや性格の問題であると思われがちですが、脳の病気です。完治は難しくとも、依存症に関する正しい診断や本人・家族の正しい理解と協力で十分に回復可能な病気です。当院では入院での薬物依存症の治療プログラムを行っております。


●入院での薬物依存症治療プログラム

FARPP(ファープ)というプログラムを行っております。
病気についての知識や、今後どのように対応していけば良いか等学んでいきます。




<お問い合わせ>
若宮病院 医療福祉相談室
TEL 023-643-8222