アルコール依存症という病気をご存じでしょうか?
「アルコール依存症なんて、ただの酒飲みでしょ!」「お酒を調節して飲めないなんて意思が弱い人でしょ!」「私にはアルコールの問題はないよ!たまたま飲みすぎただけ・・」等々、色々な意見があると思います。
しかしそれは間違った考えです。アルコール依存症は病気です。そして、家族までも巻き込む大変な病気でもあります。
今、アルコールの問題で少しでも悩んでいる方、ご家族がいらしたら、当院にご相談下さい。
アルコール担当の精神保健福祉士への相談や専門外来、入院設備があります。入院期間中は、アルコール治療プログラムを提供しています。
アルコール担当スタッフとして、医師・看護師・精神保健福祉士・公認心理師・薬剤師・作業療法士・管理栄養士が常時関わり、一貫した治療を行っています。
一人で悩まず、皆でアルコール依存症という病気と向き合い、これからの人生をより良いものにしていきましょう。
外来でのアルコール治療プログラム
依存症を対象とした治療プログラムであるSMARPPを元にしたプログラムです。
アルコール問題について、知識やどのように対処していけばよいかを学んでいきます。
3ヵ月を1クールとして、全12回の集団プログラムとなります。
導入前に目的の設定や説明をかねたセッションを実施してから、開始となります。
途中からの参加も可能です。
参加をご希望の方は、医療福祉相談室 依存症担当までご連絡ください。
日時:毎週 金曜日 13:00 ~ 14:30
人数:5名程度
費用:保険適用額となります(自立支援医療制度も適用になります)
<アルコール・リカバリー・ミーティング>
最終・金曜日は、リカバリーミーティングになります。
リカバリーとは、依存症からの回復、または、回復途上にある方をさす名称です。
体験をわかちあい、明日からの生活につなげるヒントをえる場として、学習セッション、語り合いセッションを行います。
入院中のアルコール治療プログラム
<教育プログラム>
*月曜日:7つのテーマに沿って、患者さんが自由に話しができます。また、月一回アルコール依存症についての講義があります。
*水曜日もしくは木曜日:内科疾患や栄養について、薬についての講義や医師からの講義もあります。
*金曜日:公認心理師によるフリートークと認知行動療法があります。フリートークとは、患者さんが自由に話しができる場です。認知行動療法とは、米国の精神科医アーロン・T・ベックによって考案された精神療法です。ステージ1~8まで実施され、3名程度のグループで最終ステージまで進みます。
<作業療法プログラム>
*月曜日から金曜日まで活動があります。
*火曜日と木曜日の午前中は、アルコール患者さん向けの独自のプログラムとしてロールモザイクに取り組んでいます。
*一ヶ月半に一回、ロングトレッキングもあります。ロングトレッキングとは、往復10kmを皆で歩き、互いを気遣い、仲間の結束力を高める目的で行っています。アルコール担当看護師や作業療法士が同行致します。
<AAメッセージ>
*AAとは、アルコールアノニマスの略です。地域の自助グループで、AAと言います。AAメンバーが当院に来て、アルコール依存症からの回復について話しをしてくれます。
<断酒会>
*地域の自助グループで断酒会があります。第4日曜日にアルコール担当看護師の付添いで断酒会に出かけます。
<アルコール家族会>
*毎月第1土曜日と第3木曜日の14時~16時に行われています。アルコール家族会とは、アルコール依存症の患者さんをもつ御家族様が対象の会です。お互いの体験を聞き、語り合うことで辛さや困難を分かち合い、癒される場です。また、参加スタッフは、アルコール担当看護師・精神保健福祉士・公認心理師・薬剤師・作業療法士・栄養士の多職種から構成され、様々な相談を受け付け、家族の心の負担軽減に努めております。
アルコール家族会
若宮病院では、アルコール問題を抱える患者様の家族を対象にした、家族会を行っています。
アルコール依存症って何?どう対処したら良いのかわからない…等々
皆さんで一緒に考えていきましょう。そして語り合いましょう。
多くの家族の方々の参加をお待ちしております。
日時:毎月 第1土曜日、第3木曜日 の午後3時から午後4時
場所:若宮病院 思春期外来棟
☆予約制になっております。予約の際は下記に電話もしくは看護師までお願い致します。
☆参加費は一切かかりません。
お問い合わせ
若宮病院 医療福祉相談室
TEL 023-643-8222